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1950年、東横映画『無頼漢長兵衛』で、村の祭りのお祝いで踊るシーンがあり、啓介と章三にロシアンダンス風の難しいステップを教えに来てくれたのが、日本のタップダンスの先駆けであった吉田タケオ先生だった。
『踊る結婚式』を観てから、タップダンスのことが頭から離れない二人は、タップダンスを教えてくれる先生を探していた。
前述のOSK(大阪松竹歌劇団)の山田道子先生はいろいろなダンスを教えてくれたのだが、タップダンスができなかった。
そんな時に現れた吉田タケオ先生はタップダンスができると聞いて、飛び上がるほど喜んだ。
その後、小雀劇団が吉田タケオ先生にお願いして、啓介と章三は、あっという間にタップダンスの基礎を習得した。
中野ブラザーズは、後にも先にもタップダンスを習ったのは吉田タケオ先生だけ。基礎ステップと数曲のダンスを振りつけてもらった以外は、中野ブラザーズの踊りは海外の映画やブロードウェイ作品などを観て研究し、章三が振付けを考えた中野オリジナルである。
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吉田タケオ先生
(出典:日本タップダンス協会HPより)
【参考】
吉田タケオ先生について
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